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定年後の新たな挑戦 神奈川から観音寺市へ

大西やえ子 さん:観音寺市在住・2022年移住・60代~

2022年、定年を機に夫の故郷・観音寺市へ移住された大西さん。人との出会いをきっかけに、地域の一員として新しい暮らしを楽しんでいます。

神奈川での生活と移住の決断

 私は長年、夫と共に神奈川県で暮らしていました。
 湘南の海を散歩し、鎌倉の街を歩く日々は、便利さと自然の美しさが共存する理想的な環境でした。
 しかし、定年が近づくにつれ、夫が「実家のある観音寺市で暮らしたい」と言うようになったんです。両親も高齢になり、親孝行をしたいという気持ちもあったようです。
 一方で、私はまったく土地勘のない場所。不安もありましたが、子どもたちも独立し、新しい暮らしを始めるにはちょうどいいタイミングかなと思い、移住を決意しました!

新しい環境への一歩_移住後に感じた戸惑いと変化

 実際に観音寺市へ移住してみると、最初は戸惑うことばかり...。
 夫には昔の友人や親戚がいましたが、私はまったくの「新参者」。
 周囲に知り合いもおらず、どうやって人とのつながりを作ればいいのか戸惑いました。
 そんな時、市の広報紙で「観光計画策定委員」の募集を見つけたんです!「これなら地域のことも知れるかも」と、思い切って応募。そこで出会った方々が、私を温かく迎え入れてくれました。

「地域の一員になる」_人との出会いが生んだ活動

 地域の方々と話していると、「昔の観音寺市はもっと活気があって、こんなに素晴らしい街だったんだよ」とよく聞かされました。
 話を聞くうちに、「観音寺市のために活動したい」、「自分も周りの人も輝けるような居場所を作りたい」という気持ちが湧いてきて、仲間とともに、「いいまちづくり観音寺輝き隊」を立ち上げました。ここでは、琴弾公園の清掃や高灯籠のライトアップなど、観音寺市の魅力再発見につながる活動をしています。日々活動する中で、参加者の皆さんから温かい感想をいただけると、とてもやりがいを感じ、それが自分自身のパワーの源にもなっています!
 小さなボランティア活動ですが、確実に街が変わっていくのを感じられるのが嬉しいです。
 リスニングカフェイマージュの開店も含め、楽しむこと、楽しんでもらうことを第一に活動していると、気がついたら「観音寺市のために貢献したい」という思いが強くなっていましたね。

移住を考える人へのメッセージ

 観音寺市は、海と山に囲まれた自然豊かな街です。移住後は不安もありましたが、今ではこの街の空気感がすっかり大好きになりました。
 移住は簡単な決断ではありませんが、新しい土地での暮らしは、新たな楽しみや発見、人とのつながりをもたらしてくれます。ぜひ一度、観音寺市の美しい空気を感じに来てみてください。
 きっと、ここでしか味わえない穏やかな時間が待っていますよ!